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5/26/2010

Mr. ROB RYAN(ロブ ライアン氏)インタビュー



ペーパーカッティングという分野で独自のアートを表現しているアーティスト、ROB RYAN氏のインタビューにいってきました!

私自身が彼の作品と始めてであったのは2008年。
自分の中で、葛藤、無気力、無意味、といった言葉がとびかうダークな時期でしたが、そんなときに出会った一冊の本がありました。

ROB RYAN氏の「THIS IS FOR YOU」という本です。
もともとペーパークラフトが好きだったこともあり、一目みて興味をひかれたのは事実ですが、実はその本はただのペーパークラフトのアートブックではありませんでした。

彼の作風は ことば とパターン画の組み合わせですが、この本の最初の1ページから最後の1ページまで、ページ毎に溢れることばたちがとてもよい刺激を私に与えてくれました。

今日はそんな、自分の憧れのアーティストのインタビューというとっておきの日。
私はフォトグラファーとして参加させてもらいましたが、とてもいい経験をさせてもらいました。

約束の時間に彼のスタジオに行くと、なんとランチ中!
太陽の眩しい明るくて暖かい日だったので、ロブはスタジオの外の中庭で、スタッフと一緒にランチ中でした。

到着するまで何気に緊張していた私ですが、ロブは明るい笑顔で出迎えてくれました。

彼のスタジオは、彼その人自身、といった感じでした。
明るく陽が差し込み、気持ちのいい木を基調にしたデザインで、日本から買ってきたという、3枚の夏のモチーフが風通しのいい天井ではらはらと揺れています。


スタッフもそれぞれにみんな礼儀正しく、ウェルカムな人たちで、インタビュー途中にチョコレートケーキを持ってきてくれるなど、とても気持ちのいい仕事をすることができました。

ロブのインタビューについてはここでは詳しく触れられませんが、彼の言葉の中で興味深かったのが、自分はペーパーカッティングアーティストではない、という話でした。
表現したいことがあって、その手法がたまたまペーパーカットであった、と。
作曲活動に励む友達も、絵本作家の友達も、同じことを言っていたことを思い出しました。

表現の手法は何でもいいんですね。
でも、その、胸のうちにある、伝えたい、という思いを、実際紙を切ったり、ピアノを弾いたり、筆をとったり、と行動に起こしている人たちを尊敬します。

最後にロブの本より、私のお気に入りの一節を。

YOU KNOW YOU WANT TO SAY SOMETHING BUT WHAT?
YOU KNOW YOU HAVE TO SAY SOMETHING BUT HOW?

BUT NOTHING HAPPENS UNTEL YOU SAY THE FIRST WORD OR WRITE THE FIRST LETTER OR CUT THE FIRST LINE.

AND SO I STARTED...




あなただって、何かを伝えたいとわかっているんだよね、でも何を?
あなただって、何かを伝えないといけないとわかっているんだよね、
でもどうやって?
でもね、最初に一言を口にしたり、最初の一文字を書いたり、
最初の一行をカットしないと何も始まらないよ。
だから、僕はスタートしたんだ。


This Is for You


ロブライアンの著書「THIS IS FOR YOU」日本でも売ってるみたいです!