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7/18/2010

スタジオ撮影

今日は9月のエキシビジョンに作品を出す師匠のお手伝いをしに、スタジオに行ってきました。

彼の作品は映像+あるものの合体作。
あるものをムービーで撮って編集して、それをあるものに投影して、それから…と、
作品を説明したいのはやまやまなのですが、今はまだ秘密だそうで!!!
言いたい〜!! けど我慢です。
でも、かなーりいい感じのものができそうでワクワクしています。

今日のスタジオはロンドンのイーストにあるスタジオで、広くてきれい。
真っ白の壁に真っ白のカーテン、真っ白の床で一瞬感覚を見失います。

今日の撮影は、「こう撮りたい」というビジョンがあるものの、
ある意味で自然現象に運を任せた映像だったので、なかなか思い通りにはいかず。
でもそのどうなるかわからない感じの動きが絶妙によかったりして。

私が写真に惹かれた原点も、最初はそこにありました。
そこにあるすべてのものの偶然が重なった絶妙な、一瞬の美しさを、撮る。
風が吹いたり、光があたったり。
年月が重なって自然と剥がれた壁や、一瞬の人の笑顔や、雨でぬれたポスターなんかを撮るときはぞくぞくします。
そういうのってすべて人工的に創りだすのはなかなか至難の技で。
でも現在の技術では、ライトやスタジオやモデルを使ってそれを創りだすことができる人たちがいる。
そういう人たちがプロなんだな、と思います。

今日の撮影は写真ではなく映像だったので、カメラも大きく、フォーカスも写真とは違ってとても勉強になりました。
時代はハイビジョンだそうで。
映像も極めたら面白うそうですね。


コロンビアフラワーマーケットでオークション初参加!


今日はイーストに用事があったので、その前にフラワーマーケットに行ってきました。
Columbia Flower Market(コロンビアフラワーマーケット)は、リバプールストリートからもオールドストリートからも、ベスナルグリーンからも行けます。

夏の期間はいついっても混み混みですが、今朝は早かったせいかいつもよりゆっくり見ることができました。
いつもは人だかりでなかなか勇気を出せないオークションにも初参加!

トラックでたった今輸送されてきたばかりの花を、それぞれのピッチのオーナーが、
「はいはい〜、たった今届いたばかりのラベンダー! 毎朝水やって、大きくなるとこの倍くらいの高さになるよ。来年もきれいに咲くよ。はいっ、花屋でひとつ£4のこちらが、5つ入って今日ははいっ、£5、£4.5、えいっ、£4だよ!」
…といった感じで(笑)、威勢良く紹介してくれます。
おじさんの周りにはいつも人だかり。

いつもは、はいっ!って言いたくてもまず人だかりより前に行けないし、行けてもう〜んどうしようかな〜なんて悩む隙はナシ!
すぐに、買うわ!と手をあげるライバルたちがいっぱいなのでなかなか買うことができませんでした。

でも今日は…
時間が早かったせいもあって最前列をゲット。
何回かは見逃してお目当ての花が登場!
ダースでもりもり、お花も咲いてつぼみもいっぱい。
£5くらい安くなるなら買おうかなぁ〜なんて思ってたら、なんとおじさん、
「£4だよ格安、えい£3.5、はい£3だ、誰が買う?」
と一気に£3まで値下げ!
はい!!と手を挙げるとそのままでっかい発砲スチロールのプランター毎飛んできました。笑

結局12鉢を£3でゲットして(格安!)、他のところでロングアイビーもディスカウント。
近くのお花屋さんで£4.5するロングアイビーを£2で買うことができて、
大満足なフラワーマーケットでした!



コロンビアフラワーマーケットの情報はこちらからどうぞ。
それぞれのピッチのオーナーが写真付きででていて面白いですよ。

オープン:毎週日曜の朝8時頃〜お昼過ぎまで。
最寄り:ベスナルグリーン、リバプールストリート、オールドストリート
    どこからでも行けます。どの駅からも歩いて15〜20分程度。
バス:26, 35, 47, 48, 55, 67, 78, 135, 149, 242
アドレス:Columbia Road, London E2 7PG

基本的にロード上にピッチがいくつも出ていて楽しく安くお花を手に入れることができますが、ロードの両脇にもガーデニンググッズのお店がたくさんあります。
かわいい鉢やジョーロ、プランターからデコレーションまで、お土産にもかわいいグッズがたくさんあります。
カフェやカップケーキ屋さんもあるので食べ歩きもできます。


7/17/2010

7月17日 今日のロンドン


天気のいい土曜日。
ロンドン内でおさんぽです。

かわいい床屋さんがあったり、


マンホール(?)のふたのデザインがよかったり、


おじさんがカラフルにペンキを塗っていたりしました。




それから、これ。


今月30日からロンドン内で始まる自転車のレンタルサービス。
自らも自転車で通勤するというロンドン市長のボリス•ジョンソン氏が提案する、自転車のシェアサービスなのです。

ロンドン内に400ヵ所、6000台の自転車を設置し、
好きなドッキングステーションで借りることができます。
30分以内なら料金は無料。それを超えると1時間で£1、1時間半で£4、というようにあがっていうようです。
24時間好きな場所で借りて、好きな場所で返せるので、うまくまわれば便利ですよね〜。


そのうち、今日は荷物が思いからあそこからあそこまでちょっと自転車で♪ とかできるようになるのかな。

ちなみに詳しい料金などはこちらにのっていました。
レンタル代の他に、ACCESS FEEも払わないとだめみたいです。
この自転車のシェアシステム、ヨーロッパを旅行するとたまに見かけます。
パリやコペンハーゲンにもあったかな。旅行者にとっても手早く移動したいときには便利ですよね。
ただイギリスは日本と同じ左通行だからいいものの、フランスやデンマークは右だからちょっと怖いかもしれません。

30日からなのにまだ工事中。。大丈夫??



FLORA 世界で一番美しい本 by Nick Knight (ニックナイト)

何年か前に出会ったとたん一目惚れしてしまった写真集があります。
Nick Knight(ニックナイト)のFLORA(フローラ)という本です。

とにかく、美しい…!

Natural History Musium が好きで好きで、暇を見つけては通っていました。
宇宙、花、植物、動物、海の中、地球…ここにはありとあらゆる世界が広がっています。
そしてフリーなのも、学生にとっては嬉しい。
時には学校帰りに友達と、辞書片手に展示を読みあさったり、時にはひとりでスケッチブックをもって何時間も過ごしたり、とても思い出深い場所です。

このFLORAという写真集、あまりの美しさに息をのむばかりですが、
その出所を知ってさらに衝撃!



ここに収録されている46点の押し花は、大英帝国時代からコレクトされたNatural History Musiemに展示の押し花を撮影したものだというのです。
600万に及ぶサンプルの中から約1000種を選んで撮影し、最終的に収録されているのはそのうちの46点のみです。

とにかくこの写真集は、植物のフォルムの美しさを最大限に引き出し、グラフィックデザインとしても、写真としても、最高に美しい一冊だと、私は思うのです!



もともとニックナイトはファッションフォトの売れっ子で、彼の撮るファッションフォトもそれはそれは美しい。
その彼の最近の作品がこちら
日本でもおなじみのトップショップのケイトモスレーベルを撮影した映像です。
光と動きと音楽と、どれをとっても完璧に美しい…!








フローラをお探しの方は
こちら


Natural History Museumに興味のある方はこちら




7/15/2010

You drink, We drive.

会社帰りにパブで一杯だけビールを飲んで帰りました。
日本にいるときはビールが苦手だったけど、
イギリスに住んでビールが飲めないのは悪だ、ということに気づいてから(!?)日々修行。
最近やっとおいしい〜と思えるようになってきました。

で、話はタイトルに戻って

「You drink, We drive」

要は運転代行のアドバタイジングなんですが、なんてシンプル!明朗快活!
直訳すると「あなたが飲んだら私たちが運転します」とかかな????
日本語だとどうもしっくりこない。。
でも酔っぱらったときにふとこのシンプルなキャッチを見たら、脳にずんっと入ってきていいかも。



イギリスのアドのキャッチはどれも明朗快活で、たとえばこれもすっごいストレート。
(めちゃくちゃ怖いです!!)




「Kill your speed, or live with it」

あ〜怖かった。。
年間700人もの人が、スピード違反の被害者として亡くなっている事実を受けて、
道路安全機構が2009年にTV、ラジオ、映画館、オンラインで流したCMです。

スピード違反の加害者となってしまった人物が、その後の人生をずっと被害者の少年の幻影とともに生きていく、というストーリー。
「Kill your speed, or live with it」=スピードを落とすか、幻影を見ながら一生生きるか。
これも日本語だとしっくりこないけど、英語のこのキャッチは(もちろん映像効果もあって)ぐぐーっときますよね。



それからクリスマス前になると必ず目にするこのアド。


「A dog is for life, not just for Christmas」

イギリスでもう30年以上も使われているスローガンですが、
RSPCA(国王立動物虐待防止協会)によるものです。
残念ながらここイギリスでも、クリスマスプレゼントに子犬をプレゼント、飽きると捨ててしまって犬が保護される、という繰り返しがまだまだあるのが現実。

クリスマスに子犬をプレゼントした当日、子供は喜んで顔を輝かすでしょうが、子犬は吠え、騒ぎ、よだれをたらし、すぐに大きくなる。その頃には子供は犬に飽きてしまう。
だからクリスマスのためだけに犬を飼わないでね、犬は一生一緒に育てるのよ、といった感じでしょうか。



極めつけがこれ。


「KEEP CALM AND CARRY ON」

なんてシンプルでわかりやすくてそれなのに奥が深いんでしょう。
言わずとしれた有名なスローガンですが、第二次世界大戦戦時下に、ナチスの侵略にナーバスになる民衆に向けてイギリス政府が、国王からという名目で打ち出したスローガンだそうです。
直訳が本当に難しいけれど、「冷静に」「前進を続けよ」とかかな???
そのスローガンと、国王の象徴の王冠のみ、という究極のシンプルさ。
でも伝わる。国が一丸とならないといけない状況下で、民衆の気持ちを沈め、けれど降伏する意思はなく強固な姿勢を取る、そして、前進を続ける。
今の世の中にも通じることの多いこのスローガンは、Tシャツやマグカップなど様々なグッズとなっています。



英語のこのシンプルさと、日本語の曖昧な表現は、きっとそれぞれの国の文化や歴史的背景と大きく関わるのだろうと思います。
言語学や文化論など読み進めてみたらおもしろそうですよね。

イギリスにいるとこのようなシンプルだけど胸に響くキャッチに触れる機会が多くあります。
おもしろなぁ。