
私がこの田舎に住んでいた頃、毎週末必ずカーブーツフェアに行っていました。
カーブーツは日本でいうフリーマーケットのようなもので、地元の人たちがそれぞれ不要になったものや、業者が洗剤などを安く売っていたり、おばあちゃんたちがはっとするほど美しいアンティークを売っていたりします。
始まりが大体朝8時から、どんなに遅くても15時にはストールを閉じてみんな家での休日を過ごしに帰ってしまいます。といってもお昼過ぎにはもう半分以上は店終いをしてしまっているので、カーブーツに行くなら早起きで。
この土地に住んでいた頃は、カーブーツで必ず買うものが決まっていました。
それは、卵!!
スーパーで買うよりも断然おいしいし、農家のおじさんが、僕のチキンの卵だよ、と自信満々に売っているので、一度おいしい卵を見つけてからはそのおじさんを毎週探し出しては買っていました。
というのも、イギリスでは卵は必ず火を通して食べます。
卵かけご飯や半熟卵が食べたくても、スーパーの卵を割ってみると、これはちょっと生では…という代物によく出会ってしまいます。
それがこのおじさんの卵は別。
ぷりぷりっとしたオレンジの黄身と、盛り上がった白身で、生卵に持ってこい。
今回はそのおじさんがいるカーブーツとは違う場所にいったので再会できませんでしたが、またあの卵食べたいなぁ~。
今回いったのは、広大な草の広場にストールが150軒ほど立ち並ぶいわゆる田舎の普通の規模のカーブーツ。このくらいの規模だと、子供用の移動式遊園地みたいなのもできていて、子連れ家族も飽きずに買い物ができます。
もちろん食べ物も豊富で、ちょっとしたサンドウィッチや飲み物なんかもあるので、朝早くからお昼頃までこの季節はどこも家族連れでにぎわっています。
カーブーツって本当、古き良きものを大切にするイギリス人らしい楽しみ方だなぁと思います。
ちなみにカーブーツの名前の由来はカー(車)のブーツ(トランク)に売りたい物を積んで売っていたことからついています。
ロンドンに引っ越してからもカーブーツの楽しさが忘れられなくて、ロンドン内のカーブーツにも何回かいったけど、場所がないせいか車のトランクで売ってる姿は一度も見たことがありません。
でも田舎は別。
大体は農場や飛行場(土地、いっぱいありますもんね)にばぁーっと車を乗り入れて、今日みたいな暑い日は出品者は車に座りながらのんびりヒナタボッコしています。
そして時間とともにそのまま帰る。
絶対来週までトランクにのせたままだろうなぁ、と思ったりしますが。笑
ところでカーブーツセール、seller(出品者)は大体£8〜£10くらいを当日の朝払ってそのまま出品することができます。
buyer(お客さん)はただのところが多いですが、20pほどとられるところも。
一度ロンドンのbuttersea park(バタシーパーク)のカーブーツに行きましたが、せまい学校の校庭開催なのに50pも入場料にとられてびっくりしました!
というのも、カーブーツ(田舎の方では、ですが)で50pあれば、かなり優秀なものが買えちゃいます。カーブーツで£1以上するとき「高っ」と躊躇してしまう私はもうロンドンのアンティークマーケットなど敷居が高くて行けなくなっちゃいました。笑
カーブーツの情報は大体地元の新聞やニュースエージェントにある情報誌、または車で走ってると大体目立つ看板で「CAR BOOTS TODAY」とか書いてあったりします。
ただちゃんと計画をたてて行きたい方はこちらのサイトがおすすめです。
場所毎に検索できるので便利ですが、情報が古かったり、時間が違ったりするので、電話番号が書いてある場合は朝にでも電話してみることをおすすめします!
あとはちょっと前のTIMEOUTの記事で、ロンドン近郊のおすすめカーブーツセールを特集していました。こちらからご覧ください。でもやっぱり私は、いいもの目指すならロンドン離れることをおすすめします!
